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2012年12月31日 (月曜日)

今年も一年お世話になりました☆

大晦日。
今年も お世話になり、ありがとうございました☆

唐突ですが、

『続きの仕事』 という意味合いを感じるようになってきた今日この頃です。
  先日当工房で、イースタインピアノをクリーニングした時から、その事をはっきり意識するようになりました。
イースタイン(東京ピアノ製作所)は私のピアノ技術の故郷でもあります。
自分が納めたイースタインを見ると、製造の各工程を、誰が仕事したのかをはっきり思い出します。
ゆるりと感じると、これは、どのピアノにも当てはまることでした。
 
誰かが一生懸命設計し、材料を調達し、組み立て、お客様に届き。
弾き手に思われ、前の調律師がよりよい状態に整え...
そして、今は、私がその続きを調整している。

ピアノのために、弾き手のために、そして未来へ繋げるために。
そういった作業が、自分の役割と思えるようになってきたような気がします・・・

今日で今年は終わり、続きの来年...

来年もどうぞ宜しくお願いいたします☆

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2012年12月28日 (金曜日)

鍵盤楽器の調律法と歴史

20121228‎[鍵盤楽器の調律法と歴史]を更新しました。
左上には、音律の源である倍音構成。
その下に、神様のいたずら(?)のピタゴラスコンマとシントニックコンマ。
その横には、純正律の図。
上段の図は、「ピタゴラスコンマを振り分ける」のコンセプトの、「平均律」「ヴァロッティ」「ヤング」
下段の図は、「シントニックコンマを振り分ける」のコンセプト。パイプオルガンの調律法「ミーントーン」のウルフをだんだんと緩和していった様子を見ていただけると思います。そして「現代ピアノに合った古典調律法」へ。
中段の図は、有名な「ベルクマイスターⅢ」や「キルンベルガーⅢ」で、上段と下段の両方を兼ね合わせたタイプの調律法と考えられます。
空いた右側に私の昔の研究成果である、「VeryWell」2.0と1.0を並べています。「バッハの印章からの古典調律法の現代版」を構成するアイデアの元にもなったYoshioオリジナルです。
年表定規の下側は、主な作曲家や音楽史などを並べています。
様々な時代の音楽は、その前の時代の音楽あってのものだということが感じられ、面白いです。
現代の世界標準ピッチは、A=440Hzですが、時代や地方によって高かったり低かったりしているのも興味深いところです。
http://pianotuning.jp/?page_id=585
詳しくは、http://pianotuning.jp/ からご覧いただけるとたいへん嬉しいです。
尚、間違いや不自然を見つけられた方は、ぜひご一報ください。宜しくお願いいたします。

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2012年12月16日 (日曜日)

大好きなピアノ ~イースタイン~

とても大事にされていたのがよく判るYさんちのEASTEIN。
この度、次のオーナーが決まって一旦工房に入ってきました。
クリーニングされたトップカバーもいっしょに!

分解掃除をし始めていつもと違う感情が沸き起こりました。

短期間ではありましたが、このピアノの工場で勉強させてもらった時に見た、各工程の丁寧な動作がよみがえってきたのです。
分解掃除する私の手にも、おのずと愛情が移りました。

Eastein1ピアノ工場にはカンナがつき物。
いつも誰かがカンナを磨いでいました。
金田さんが寸法を調整して着せたパネル類を取り外します。
金田さんは、いつもなんだか楽しいことつぶやきながら仕事をします。

Eastein2次に、吉田さんか宮田さんが組み入れて、一つ一つカンナで隙間を調整した鍵盤を取り外します。
弦を打つ「アクション」を組み立てていくのは宮田さんと吉田さんでした。
私もこの工程を習いました。

Eastein3親分の黒駒さんが製材した響板は、船越さんが削って仕上げたもの。私も支柱のモミの製材を手伝ったことがあります。
木工から勉強したかったけど、機械が危ないから と・・・

Eastein4前沢さんが張った弦をピカピカに磨きます。
前沢さんの張弦の道具(チューニングハンマー)の柄は、長年の間に磨り減って、形がすっかり変わっていました。
駒を削ったのは菊池さん。駒ピンを打たせてもらったこともあるけど、思うようには打てませんでした。

Eastein5さわさんが磨いて仕上げた外装も再び磨きます。
私の磨き方は、ノムピアノで習った方法。熟練していないので、スピードコントローラーで回転を落として使っています。

知っている人の手作業を思い出しながら、その続きをしている感覚。ほんとうに幸せに思っています。
もう少しでピアノの大掃除が終わったら、こんどは加古川のTさんちへ。
Tさんもうちょっと待っててくださいね☆

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