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2020年5月 5日 (火曜日)

[ 鍵盤の配置を考える① ]♪黒鍵がなかった頃

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Wasserorgel

鍵盤楽器の始まりは{紀元前3世紀頃に発明されたヒュドラウリス(水オルガン)とされる。まだ黒鍵はない。[ヒュドラウリス画像:Wikipediaより]

昔は、「グレゴリオ聖歌」も、「世界各地の民謡」も、調性(ハ長調・ヘ長調etc.)の概念はもちろん無く、歌いたい歌を「楽に歌える音程」で歌った。

心地よい音律『ドレミファソラシド』が生まれたのは、ドには第2倍音のド、第3倍音のソ、第5倍音のミ・・・の音(自然の法則による倍音)が含まれるのがその理由の1つだろう。

単旋律の歌は、レから始まってレに終わるようなメロディーが多い。グレゴリオ聖歌ではドリア旋法、古い日本の旋律では呂旋法にあたるのかな?
『レードーレーードレレドレーー』もその一つだろう。

たて琴や笛はもう使われていたとされる旋法音楽の時代、パイプオルガンにも黒鍵はなかったのだそうだ。

黒鍵が無かったら、どの音か分かりにくくはないか?
それとも、先入観なくどの音(鍵盤)からでも弾いてみる事が出来ただろうか?
それでもどれかに「印」くらいはつけただろうか?

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